Crazy Jeans

7月の2週目あたりですかね。いよいよ秋冬の商品が店頭に入り出します!
その前に、商品のご紹介をさせていただきたいと思います。

手始めにデニムから。

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T&Sを象徴する「Heavy Jacket」の一連には凄まじい迫力があります。
「これを十分に引き立ててくれるパンツが欲しい!」

サンプル製作を開始したのが1年前。納得がいかずにデビューを見送ること1年が経ちました。この1年、ある種のライフワークのように取り組んできましたが、この完成によってようやく解放されました。

 

昔ながらの「狭幅織機」で織られたデニムは佇まいが違います。
それを私は美しいと感じます。しかし「美しい」という表現は一般的には、現代の革新織機で織られたデニムの均一な表面のことを言うのかもしれない。

革新織機は高速駆動の生産効率の高さから糸の張力が強い。
テンションのかかった生地は硬く、フラットで均一の表情になる。そして、製品も同様にフラットになりがちです。

 

Crazy Jeansは「シャトル織機」という旧式織機を使用しています。

まず、この織機スピードに関して。
革新織機と旧式織機では、織れる生地幅が違うので面積比でいうと、旧式織機では同じ時間をかけても、実に1/5とも1/6とも言われています。それだけ低速で織ると、糸のテンションを弱くできるのです。

これが表面に凹凸を作りムラを生みます。その生地の膨らみは「味わい」として製品に現れてきます。これで、柔らかくエージングを楽しめるジーンズとなるのです。

 

次に「エージング」について。
デニムの経年変化の代表格は、いわゆる「色落ち」ではないでしょうか。

そのためには、生地の設計が重要になります。
今回使用した糸は、1本の糸に太い部分と細い部分をランダムに施した「ムラ糸」と呼ばれるものです。

紡績技術が発達する以前は自然的に発生していたこの糸の再現こそ、今日の画期的紡績技術の一つと言え、これにより生み出される色の落ち感は近年になり「アジわい」として評価されるようになりました。

 

面白いものですね。均一な糸が引ける時代になって、ムラ糸が評価されるなんて。
今になって再燃する「レコード」も同じですかね。

そのように考えると、時代を超えて通用するモノは存在しますし、消費の時代だからこそ、本物を見極めたいものです。

 

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商品名の「Crazy」とは、トラッドな商品に見られる「Crazy Pattern」に由来します。
決して「狂っている」ではないのでご注意を。

 

Crazy Jeansは、14oz Selvage Denimをメインファブリックに、異なる素材を組み込んでいます。
素材それぞれに収縮や膨張などの数値は様々で、その数値を工場で抽出し私がパターン設計に落とし込んでいます。

そして、組み立ては「デニムの聖地」岡山県は児島にて、熟練の職人が手加減を加えながら縫製していきます。まさに職人技が生み出したデニムです。

 

 

お取り扱い店

SHIPS

PURVEYRS

¥ 32,000+tax

詳しくは『Crazy Jeans』をご覧くださいませ。