命を頂く。

渓流を渡り、険しい急勾配にスパイクを食い込ませながら山に分け入る。

 

しばらくすると、辺り一面の土が引っくり返されている場所に出た。さらに、周囲の木々の幹は剥がされている、、、この状況は尋常ではない。

そう感じながら進むこと数分、発見したのは「沼田場(ぬたば)」です。

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この凹地を沼田場といい、鹿や猪が体に付いたダニなどの寄生虫を落とす場所で、人間でいうところの「バスルーム」でしょうか。

そう。この場所には「山のマダニが集結しているかもしれない、、、」そう思うと、気分が悪くなることこの上ない場所でもあります。

 

 

農林水産相の調査によると野生鳥獣による農作物被害は、年間200億に上ると言われています。
被害量は50万tを越す勢いだ。この事により、廃業に追い込まれる農家さんも多く、社会問題化している。

先進国の中でも日本の食糧自給率はダントツで低いのです。

 

また、鹿は「木の幹」を剥ぎます。幹を剥がされた木は、やがて腐って倒木となります。
こういった森林被害も全国で上がっており、これが原因の災害も起きています。

 

被害額の中でも、鹿、猪はダントツで、繁殖力も強いことから劇的に増え続けているんですね。

以前は、ハンターによって個体数は適正に維持されてきたのかもしれません。しかし現在では、ハンターの高齢化と減少に反比例するように野生鳥獣は増えている。

 

 

先日、久しぶりにHOUYHNHNM 長嶋さんにお会いしました。

その中で「魚はスーパーで売られている刺身の状態のまま、海で泳いでいる」と思っていた、あるお子さんの話しが出ました。

私も昔はそうでした。だって、スーパーで「パック」の状態でしか肉や魚を目にする事はないですし。だから、その先を考えなくてもよかったんです。そこを見なくてもいい時代になったんですね。

 

やがて、動物と対峙するようになり、それは変わりました。
「命を頂いている」感覚は常にあります。

それは、肉魚に限らず、野菜なんかも同じですね。我々が食べているほとんどのものは「生きている」ものです。

命を頂いている事の「責任感のようなもの」を感じ、それに対する敬意の1つとして「食べ残し」はしません。そんなところから始めています。